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須磨の文学作品(2)『須磨明石殺人事件』

 
内田康夫さんと言えば、日本を代表する旅情ミステリーの大御所とも呼ばれる人気作家。その内田さんの代表作、浅見光彦シリーズの中で書かれたのが、この『須磨明石殺人事件』です。
 作品の中の「自作解説」でも触れられていますが、内田さんが須磨明石を取材で訪れたのは1992(平成4)年の初夏で、その年の11月にこの作品が発表されたということです。1934年生まれとありますから、執筆されたのが58歳ということになります。東京都北区生まれの内田さんは、神戸女子大離宮公園などを丹念に取材されたようで、JR須磨駅近くの女子アパートまで調べられたとか。短時間の取材にもかかわらずここまで正確に描写できるのはさすがというほかありません。
 ストーリーは簡単に言うと、明石原人の取材中に消息を絶った女性記者を、その大学の後輩である美人女子大生と主人公浅見光彦が捜索していく、というもの。途中「離宮道」「旗振山」「須磨浦公園駅」などの名前だけでなく、高倉台団地周辺の略図まで出てくるので、須磨に住んでいる人は十分に楽しんで読めます。離宮公園の前にある、お好み焼き屋「離宮庵」まで出てきたときには思わず笑ってしまいましたが。
 ちなみにこの作品はTBSでドラマ化され、2000年3月27日にも放送されたようです。主役の浅見光彦を演じたのは、辰巳琢郎。確かにイメージに近いですね。ちなみにこのシリーズでは主役が何度か入れ替わっています。
1代目…国広富之
2代目…篠田三郎
3代目…水谷豊
4代目…榎本孝明
5代目…辰巳琢郎
6代目…沢村一樹
7代目…高島政伸
8代目…中村俊介
ということで辰巳琢郎浅見光彦としては5代目(食いしん坊万歳レポーターは8代目)ということになるわけです。
 まあ、とにもかくにも、慣れ親しんだ地名が度々出てくるこの小説は、須磨人としては読んでおかねばならない1冊と言えるでしょう。
JUGEMテーマ:地域/ローカル


須磨の文学作品(1)『須磨寺附近』

映画『赤ひげ』『椿三十郎』『雨上がる』『海は見ていた』などの原作者としても有名なあの大文豪、山本周五郎(1903−1967)さんが、須磨に住んでいたことがあるという事実をご存知でしょうか?

山本周五郎さんに関しては後で「須磨の人」でも取り上げる予定なので生い立ちからの詳しいことについてはここでは省きますが、山梨県生まれの周五郎さんは関東大震災で東京を離れ、友人を頼って半年ほど須磨に住んだことがあるらしいです。

彼が23歳のとき、『文芸春秋』で発表されたのが出世作となった『須磨寺附近』。あれだけの方が須磨に住んだことがある、というだけでもすごいのに、文壇デビュー作も須磨が舞台となっているんですよ。いやー、須磨人(すまびと)としてはうれしい限りです。

その『須磨寺附近』なんですが、『花杖記』という文庫本の中に収録されています。(私は幸運にも日頃仲良くしてくださっている方にいただきました。)

内容は簡単に言うと友人の兄嫁に寄せる横恋慕とその懊悩を描いているのですが、かなわぬほど燃え上がる愛しさというやつが男性の胸をキューっと締め上げる、そんな作品です。けっこう最初から最後までせつないです。女性はこの作品を読んでどう感じるのかはちょっと聞いてみたい気がしますね。

そしてこの作品の中で出てくるのが月見山須磨寺。慣れ親しんだ地名が出てくるので須磨人なら2倍、3倍にも楽しめるはずです。

※ちなみに山本周五郎さんの文学碑が須磨寺にあります。また更に詳しく知りたいという方、神戸文学館にも資料があるようです。



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  • NPO法人しゃらく しゃらく旅倶楽部担当
  • 須磨をこよなく愛するよそ者が、真の須磨人(すまびと)を目指して日々綴っていく須磨のウンチク。須磨好きの方必見です。
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